出産 / 育児 / 道具としてのコンピュータ
2017年2月24日
データを使って効率的に保活を進める
今話題の保活というものをしまして、なんとか娘を今春から保育園にいれることができそうです。
当然妊娠中から保活をしていたのですが、重いおなかを抱えて保育園を歩き回るのは本当に大変で、しかも予定日より早い出産だったこともあり、結局予定していた保育園を全部見学することはできませんでした。
そんな状況でも効率的に保育園を見学することができたのは、事前にある程度データをまとめていたからかも…と思い、自分のデータを活用した保活方法を公開したいと思います。
なお、情報は東京都品川区の2017年4月入園の内容です。また、世帯年収などの個人情報については、ダミーデータとなっています。この内容を利用して保活を行った際の結果について、筆者は責を負いかねますのでご了承ください。
(1)まず、自分の世帯の基本指数・階層を算出しました。
●基本指数については、品川区の情報と、自分の世帯の勤労等の状況を元に算出します。我が家は夫と私の共稼ぎで20点+20点で40点になります。詳しくはこちらから
●階層については、区市町村民税の情報を入手し(納税証明書等を取り寄せるのが吉)、区が出しているテーブルに合わせて算出します。
こちらは、今回は仮にD16ということにします。 (当年度分区市町村民税が338,000円以上354,000円未満)。
※この指数・階層については、区役所に確認しても教えていただくことができませんでした。あくまで上記算出内容は推測です。
これを区から教えてもらうだけで、かなり安心して保育園を回ることができると思うのですが…。
(2)保育園リストを作成しました。
●品川区では、前年度4月入園の1次選考の結果について、園別・年齢別の最下指数および税の階層を公表しています。そちらをまずはコツコツとデータ化し、住所の情報も入力し、一枚の表にしました。
●私は認証も認可もターゲットにしていましたので(認可だけと言っていたら、預けられない確率が高すぎるので…)、認証保育園も同じ表に入力しました。
※この作業がとても面倒なので、品川区さんはデータをPDFではなくエクセル等加工できる状態で提供してくれるととてもとても助かるんですよ…!
(3)(1)で算出した指数・階層から、昨年であれば入園可能だった園、入園不可だった園を予想します。
●自分の指数・階層が、「40、D16」であれば、指数は「40以下」、階層は「D16以上」の園でなければ入園できません。もちろん(2)の表に記入した指数・階層は昨年の実績ですし、目安にしかすぎませんが、どの園が人気があって入園が難しく、どの園が入園しやすいのかのあたりをつけることはできます。
●上記のルールに従って、私は保育園全体を「認可OK」、「認可NG」、「認証」の3つに分類しました。
●表の全体像は以下を参照してください(あくまでダミーです)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/174rBGvbMu52k1_-aPsXb1LttjxoUMErkA3RUFvivD3k/pubhtml
(4)(3)で作ったデータを、Google Mapに取り込みます。
●申込みの際に重要なのは、入園の可能性と、家からの距離と考えました。家からの距離を可視化するには、Google Mapが一番です。
●先ほどの「認可OK」「認可NG」「認証」の3種類のデータを、Google Mapに取り込み、地図上にマッピングをします。
●「認可OK」は緑、「認可NG」は赤、「認証」は黄色にしています。
●こうすることで、「家から近いけど、点数的にはギリギリ厳しい園」「家からは遠いが、点数的には入園可能性が高く、申し込みをしておいたほうがいい園」などが明確になります。
(5)優先順位を決めて実際に園を見学しました。
●ここまですれば、あとは入りやすそうな順に、順番をつけて見学をすればOK。
●私はまずは認証を見学し、そのあと認可OK、認可NGの順で見学を進めました。結局認証NGの園にたどり着く前に出産となり、見ることができなかった園もいくつかはあるのですが…。
品川区は8つの認可保育園に申し込みをすることができるのですが、穴場ではないかと狙った園に決めることができました。(認証は全滅しました…)
一番もったいないのは、「絶対入れない園に申し込みをしてしまって、入れる可能性がある園に申し込まないこと」だと思うのですが、この方法であればそういった危険性は少し薄れるのではないかと思います。
限られた時間の中で効率的に保活を進めるために、区もデータを活用しやすい形式などで公開してくれればいいのに…と、ちまちまちまちまと保育園のデータを入力しながら思いました。
(たとえば、税額を入れたら自動的に階層・指数が表示されるようなウェブアプリは簡単に作れそうです)
保活の仕組みそのものが、無駄が多すぎるように感じています。最適・効率的な「組み合わせ」をどう実現するのか、ということについて学ぶには、以下の本がとてもおすすめです。
これから保活をされる方の参考になればうれしく思います。
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