本
2013年8月31日
クリエイティブ・リユース
短いブログ第2弾。Yamaguchi Mini Maker Faireで購入した書籍「クリエイティブリユース」。とても面白くて一気に読了。
[創造と共に循環を]
廃材・廃棄物に新しい価値を発見すること。既に身の回りにあるモノに工夫を加えて活用すること。自らの手でモノをつくる喜びや楽しさ。「クリエイティブリユース」とは、見捨てられているモノを観察し、想像力と創造力によって再び循環させることです。
国内はもとより世界各地でリユースを行っている工房・アトリエ・ラボ・コミュニティのフィールドワークが圧巻。
後半は講演録によるFablabの紹介や産廃サミットなどのテーマも掲載。
フィールドワークの項では、ポートランドの事例がたくさん掲載されていて、
恥ずかしながらわたしはじめてポートランドがDIYの町であることを知りました。
(そういえば手元にあるku:nelの最新号も特集がポートランドだ。高まるポートランド熱…)
この本を読んでいて、ふと昔の記憶がフラッシュバックしてきたのでした。
小学3、4年生ぐらいだったか。
大きな公園で山と積まれた廃材を使って好きなものを使っていいというワークショップが開催されていて
親に頼み込んで連れていってもらったときのこと。ゴールデンウィークの最終日だった気がします。
ありとあらゆる大きさの木材やタイヤ、釘、道具はのこぎりとトンカチ。参加費は無料。
何を作ったのかはさっぱり覚えていない。
どこの誰が企画したイベントなのかも、まったく覚えていない。
だけど、公園の広場いっぱいの木材を目にしたとき、その廃材の量にとてもとてもわくわくしたということだけは
今でも心に刻み込まれていて私のもの作りへのトラウマ?的なイベントになっていたようです。
材料が無尽蔵にあることというのは、それだけで楽しいこと。
だから産業廃棄物だとか家庭ごみは、きちんと分別して選定して提供方法を考えて、
求めている人のところに届けば宝の山になるんだなあ。
掲載されているリユースの事例が、どれもかわいらしくてデザイン的にも優れているところもまたナイスです。
左上の作品、お母さんが作ってくれるような、チラシのこよりで作った紙ボウルなのですが、
色合いに気をつかっているようで、とてもかわいらしい…。うーん。
筆者さんは岡山県の玉島という島にIDRA R LABというクリエイティブリユースの拠点も立ち上げたそうです。
またこの本の版元であるmillegraphさんという出版社さんも、
骨太な本を作っていらっしゃられてとてもとても興味深く感じました。
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