スーパーマーケット考現学
2013年9月8日
Trader Joe'sのFacial Tissueのデザインがかわいらしすぎるの件
アメリカにTrader Joe’s(トレーダージョー)という食品スーパーマーケットがあります。
流通業界の用語でいうと「リミテッドアソートメントストア」というもので、取扱い品目数を絞り、
効果的な運営を行うことでお求めやすいお値段で商品をするというコンセプト。
(日本だとダイエー系列の「ビッグエー」という業態がこれにあたりますね)
Treader Joe’sの取扱い品目数は3,000。これがほとんど自社開発商品。
日本の普通の食品スーパーマーケットは10,000~15,000ぐらい。
コンビニが3,000ぐらいなので、規模的にはコンビニかそれよりちょっと大きなぐらいのお店と思ってください。
で、ここの商品開発が超イケているんですよ皆さん。
(特にEtsyとかのサイトデザインが好きな人にはツボだと思います。ほんと)
春にアメリカに行ったときに、どうしてもこの商品だけは日本に持ち帰りたくて、
壊れやすいのを丁寧に手荷物にして持ってきたぐらいなのだけれども、
さすがに夏を越してへたってきたのでブログに載せちゃう。
このFaical Tissueなんですが。
「あなたが悲しいとき、わたしはそこにいるよ」
「あなたが調子の悪い時、わたしはそこにいるよ」
「あなたがいやなものをつかまなきゃならないとき、わたしはそこにいるよ」
(このイラストの嫌そうな顔!)
「トイレットペーパーが切れちゃったとき、わたしはそこにいるよ」
それで極めつけが、
「洗濯するときに、ポケットの中に私を忘れちゃだめよ!」
なんと気の利いたコピー!
この薄いベージュの色合いといい、フォントの選び方と言い、
イラストといい、もう「わかってるよね!」と言わんばかりのデザインで、心からうっとり…。
(パッケージの印刷もたぶんインクは3色しか使っていないので、その分コストカットできていると思われ)
PB開発に企業の姿勢が出るのだとしたら、本当にこのTreader Joe’sの商品は、商品そのものからメッセージが感じられるというかですね。
ほんと、うっとりです…。
Trader Joe’sの商品はほかにもうっとりなものがたくさんあるので、追ってご紹介できたらなぁと思っています。
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