スーパーマーケット考現学
2013年9月9日
Trader Joe’sのPOPがかわいい件
アメリカの食品スーパーマーケットTrader Joe’sのお話続き。
商品もかわいいんだけど、手書きPOPのクオリティーの高さが素晴らしいTrader Joe’s。
各店舗に2名ぐらいずつアーティストの人(美大出身ぐらいのレベルの方だそうで)がいて
POPを専業で作っているそうです。
日本のお店の手書きPOPはヴィレッジヴァンガードのように意図的に
ごちゃごちゃさせている場合もあるのですが
多くは商品を目立たせようとして
逆にPOPが多すぎて目立たなくなっているような気がします。
一方TRADER JOE’SのPOPは全体の調和を考えてつけられているので雑多な感じがしないのです。
商品についているPOPもかわいい。イラストも上手だし、フォントの選び方や色合い、
質感まで見事に作られている職人芸モノ。
文字の上の光沢の部分!
店舗の装飾は、お店ごとに地域性を踏まえたイラストが描かれています。
空港のそばの店だったら空港の絵とか。
野球のスタジアムがあれば地元のごひいきチームのイラストとか。
このお店は消防署がそばにあったみたいです。
こういったPOP職人は、パートタイマーとしてTrader Joe’sで働くかたわら
アーティスト活動をしている人も多いのだとか。
お店を楽しく、美しくあしらい、さらにアーティストの才能も活かし、楽しく働いてもらえるという
誰にとっても嬉しいやり方ですね。
お店の仕事は舞台の仕事。才能に光を当て、多くの人に披露することもできる。
オペレーションの標準化、画一性が求められるチェーンストアにも関わらず
個々人の才能を生かしているということが伝わってくるこの企業からは、
マネジメントの部分でも学ぶべきところが多いように感じています。
Related Posts