日々雑感
2013年9月11日
標準化と多様性は共存するのだろうか
出版の仕事をしながら実務もやりたいと、教育関係の仕事をしたり、イベント運営の仕事をしたりしています。
出版の仕事はどうしても実務の構築に結びつかないことが多く(今ではそうでもないようですが)、やはり実務から得られるものは大きいと思っています。
そんな私が今直面しているのが標準化と多様性の問題。
仕事を効率的に運営するためには標準化が必須なわけです。
(チェーンストアのオペレーションは標準化の積み重ねです。
牛丼チェーンAのB店で働いている店長が、突然C店に移動になっても、その日から作業ができるぐらい、仕事は標準化されています)
「同じ道具を使って、同じやり方で仕事をすること」がチェーンストアもしくはマスを対象とした仕事に必要とされます。
いわば「型にはめる」わけですね。そしてインプットを一定のアルゴリズムで処理して一定のアウトプットを出す。
ここがきちんと設計できれば、仕事はとっても効率的になる…んですけれども。
ところが人間誰しも人と違う部分があります。そこをどこまで「ルールですから」で処理するか。しないか。
さらに日本人はどこかこの多様性をなるべく受け入れようという方向に動きがちで、トレードオフができない。
(そういうところが愛おしかったり、お・も・て・な・しだったりするんだと思います)
そんなわけで、標準化は多様性を排除する方向に動きがちです。
しかしながら多様性を拒む組織は脆いのです。
そして多様性への対応は、規模の拡大を否定します。
だから解の1つは、規模を大きくしないで、多様性に対応していくことなのかもしれません。
もしくは「多様性を包括した標準化」というものが、現代社会には求められているような気もします。
IT技術を使えばそれも可能になるのではないだろうかと、私は夢想しています。
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