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暮らし

2012年2月23日
私がお酒を卒業するまで



思うところあって、今年の頭からお酒を卒業しました。
物事が習慣化するのには21日かかるそうです。
今日で21日×2回の禁酒に成功したので、
自分の中に定着したものとして、どうやってお酒を卒業したのかを
書き記しておこうと思います。

なぜお酒をやめようと思ったのか

年明けにとても尊敬している経営者の方とお酒を飲む機会があったのですが、
あまりに緊張しすぎてお酒を飲みすぎてしまいました。
どれぐらい飲みすぎたのかというと、2人でワイン3本を空けるぐらい。
ええ、それはそれは酔っぱらいましたとも。
帰巣本能だけは強いので、ふらふらになりながらもなんとか帰宅はしたのですが、
翌日すさまじい二日酔いに襲われ、一日まったく動くことができなくなったのです。
その二日酔いぶりに呆れたのが、第1のきっかけです。

元々お酒から足を洗いたいなぁと思っていたことも「卒酒」への背中を押しました。
軽い喘息持ちで、お酒を飲むと翌朝息苦しくなっていることもしばしば。
病院の先生からも、お酒はあまり飲まない方がいいと言われていました。

んじゃあ折角の機会だから卒酒にチャレンジしてみよー!と年始の誓いを立てたのです。

どうやってお酒を卒業したか

とはいえ、お酒はコミュニケーションの潤滑油ですし、
人と食事をするにもお酒があるのと無いのとでは世界の広がりが違うよ~、という信念の私。
あの手この手で、自分の「飲みたい」心を封じ込める作戦に出ました。

1.禁酒に関する本を読む

まずは自分の気分を高めるため、禁酒セラピー [新装版]を読みました。
理屈で「なんでお酒を飲まない方がいいのか」が示されている本です。
素直な気持ちで読むと、お酒を飲む気が無くなります。
なんであんなまずいものをおいしく飲んでいたんだろう、という気持ちになります。
一種の自己洗脳ツールみたいなものと言えるでしょう。素直にこの本を読みました。

2.facebookで宣言し、後には引けない雰囲気をつくる

facebookで卒酒を宣言しました。
他の人の前で宣言したら、途中でやめづらくなるだろうと思い、facebookで「酒やめる」と宣言しました。
元々勝間和代さんが何かの本で、「続けるためには仕組化すること。
たとえばブログで◯◯をはじめた、と宣言するとか」
(かなりうろ覚え)と書かれていて、これは賢い!と参考にさせていただきました。
続々と「頑張れ」というコメントをいただいて、「後には引けないなぁ・・・」とちょっとハラハラしました。
ただし、これには思いもかけない問題もあって
「酒やめるなんて体に悪い」「酒をやめるなんてあなたらしくない」という
コメントも続々と届いたのです。

「頑張れ」も「やめるな」も私のことを思ってのコメントなので、有難く思いつつ
「やめるな」コメントは「悪魔のささやき」(笑)と読み流すことに。
しかし、若干の心苦しさを覚えているのも事実です。

3.禁酒を続けている自分を記録する

facebookで禁酒を宣言した時に、7colorsというガラスアートのお店を経営している阿蘇さんというお友達が、
21habitというサイトを紹介してくれました。
何か自分が習慣化したいことをサポートしてくれるサイトで、自分が習慣化したいものを登録すると、
21日間、毎朝「あなたは◯◯を達成できた?」というメールを送ってきてくれます。

達成できたら「Success」できなかったら「Fail」というリンクをぷちっと押すだけ。
すると、カレンダーにその成否が記録されていきます。

どれだけ禁酒したかを可視化することで、「今日も頑張ってみよう」という気持ちになれました。

4.代替の飲み物を用意する

よくよく考えてみると、私はお酒が飲みたいというよりは、
口さびしくなると目の前にある水分をなんでも摂取したがるという習性があるようなので、
飲んで楽しくカロリーが低いものを飲むようにしました。
炭酸水を飲む頻度が上がりました。
自宅で口さびしくなったときは、有機コーディアル ジンジャー
を炭酸水で割って飲んでいます。
(このショウガのシロップは激しくおいしいです。お湯で割るだけで幸せな味の飲み物ができます)

卒酒に至るまでに何があったか?

私ごときの呑み助でも、禁断症状が出ました。
禁酒をはじめて1週間ほどで、お酒を飲む夢を2回ほど見ました。
寝る前にとてもお酒が飲みたくなることも。
自分ではお酒に依存していないつもりだったのですが、
体はお酒に依存していたんだなということに気づきました。
2週間後には禁断症状も無くなって、お酒なしでも全然平気な気分になりました。
その代わり、飲みの席ではウーロン茶を飲みまくっています。
ソフトドリンクがいろいろあるお店がよいお店という判断基準ができました。

で、なんかいいことあったの?

飲み会の後でも気分が爽快。次の日の朝も目覚めがいい。
これまでは飲み会があると、飲み会の間は楽しいのですが、終了後がだるくてだるくてたまらず、
翌日もなんだかかったるい気持ちだったのですが、そういうことがすっかりなくなりました。
深夜帰宅するときに頭の中がクリアなのは非常に爽快です。

飲み会の席では、お酒を飲まないと人とコミュニケーションが
取れないのではないかと思っていましたが、飲んでも飲まなくても
実はテンションはそう変わらないようです。
むしろ飲まないで頭がクリアな状態だと、相手の話をしっかり聞いたり、自分の意見を
コントロールしながら話せるということに気づきました。
別にお酒が無くてもテンションは上げられるし、言いづらいことも伝えられる自分が
いるのだということもわかりました。(単に年をとったせいかもしれませんが)

何より自分が自制心のある人間だということが確認できるのが気持ちいいです。
何かに振り回されている自分ではなくて、自分の意思で飲んだり、飲まなかったり、
人と話したり、話さなかったりができる!!
これは、今までお酒に振り回されていた人間としては、痛快です。

ある程度お酒を飲まずにいることができる自分が確認できたので、
今後は乾杯ぐらいはしてもいいかな~、と思っています。
(それがきっかけで酒飲みに戻っても、見逃してね!)

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