旅
2012年3月1日
名古屋、ぶらり途中下車ができない旅
名古屋をふらりと旅した記録。
今回は時間もあることなので「どれだけお金をかけずに楽しく旅行ができるか」を目標にしてみました。
もう少し待てば「青春18きっぷ」もあるのだけれども、
今回はあえて「ぷらっとこだま」+「ゲストハウス」+「高速バス」の旅に挑戦。
のぞみを使うと東京~名古屋間で10780円(1時間40分)。
「ぷらっとこだま」は同じ距離を7800円で行けてしまうナイスな切符。(3時間弱)
チケットの購入場所がJR東海ツアーズの窓口等に限定されていたり、
他の便に振り替えができなかったりと不便な点はありますが、
間違いなくその便に乗れる旅だったら、選ばない手はないです。
のんびり食事して、仕事して…などしながら名古屋に移動したいときにも便利かも。
今回、ぎりぎりにチケットを取ったこともあって、グリーン車しか空席がなく、
迷わずグリーン車を選んでしまいました(+1000円)。ささやかな贅沢!
早くも当初の「お金をかけずに楽しく旅行」というコンセプトから逸脱しているのではないかという
疑問を抱きつつ、出発です。
iPadに海外ドラマのDVDから引っこ抜いた動画をこれでもか!というほど
入れておいたので、車内ではドラマ三昧。
あっという間に名古屋に到着してしまいました。
名古屋では、お友達と再会し、おいしいものを食べるのが目的。
そして、旅行先で友達と食べるものはケチらない。これは鉄則。
まずはノリタケの森。
名古屋が誇る食器メーカーノリタケの運営する複合施設。
赤レンガの建築や、陶磁器の製造工程を紹介したミュージアム。
お皿の絵付け体験なんかもやっている。
ノリタケのアウトレットでお得な食器を購入して、フレンチレストランでお食事♪
大正~昭和初期に作られたオールドノリタケのディナーセットの繊細さに釘付けになり、
日本の技術力の高さに息を呑む。
きれいなものを見ると、心が洗われる思いがします。
その後、覚王山日泰寺へ移動。
明治時代にタイから送られた仏舎利が納められているお寺です。
とても立派な寺なのだけれども、なんだか変な雰囲気。
それもそのはず、各宗派が輪番で運営をしている、日本唯一の超宗派寺院という異質な存在。
タイ語で書かれた額が飾られていたり、謎なモニュメントがたくさんあります。
ここでなんだか変な気に当てられて、げっそりと疲労してしまい、そそくさと熱田神宮へ移動。
こざっぱりとした境内で、参拝&散策してお楽しみの「あつた蓬莱軒」に。
「あつた蓬莱軒」の評判はかねてから耳にしていて、
これまで名古屋に行って、2回チャレンジしたのだけれども、
1回は閉まっていて行けず、2度目は長蛇の列に恐れをなして、そそくさと逃げ出して
結局食べることができていなかったのでした。
17時30分ぐらいにお店に行ったのですが、既にほぼ満員。
待ち焦がれた味は、得も言われぬおいしさ。
外はぱりぱり、中はふわふわ。たれの絡み方がいい塩梅。
ごはんとうなぎで、うまい!わけぎと海苔とワサビをつけて、おいしい!だし汁をかけて、はふはふ!
地元の人も行く理由が一口食べただけでよくわかります。
宿泊は金山の「ゲストハウス安」へ。
古い民宿を改築してゲストハウスにしたそうです。
シャワーとトイレは共同だけど、個室もあります。
個室は、四畳半ほどの和室で、エアコン・テレビ有り。
学生時代に遊びに行った高田馬場のアパートみたい。
お布団はふかふかだったし、無線LANも完備。台所もあるから自炊もできます。
これで1泊3500円。驚きのお値段です。寝るだけならこれで十分。
難を言えば、シャワーが1つだけなので、順番待ちになる可能性が大きいというところぐらい。
早くチェックインするなり、早起きするなりすれば、全然問題ないでしょう。
コストパフォーマンスの良さに感動しました。
翌日は金山のブラジルコーヒーでモーニングにチャレンジ。
名古屋といえば、モーニング!
コーヒー一杯の値段で、サラダとか卵とかいろいろついている太っ腹なサービスで有名で、
一度チャレンジしてみたかったのでした。
残念ながらこの日は休日だったので、ホリデーモーニングといって、平日よりサービス内容が少なく
コーヒーの値段+50円でトーストとトッピングが選べるというもの。
もちろんトッピングは、名古屋ならではの「小倉」をチョイス。
さっくさくのバタートーストに、小倉あんの甘さがしっとりと絡みつく。
そこにいろどりを添えるコーヒーのほろ苦さ…。
絶妙なるハーモニーを名古屋グルメに感じずにはいられませんでした。
これでコーヒー代380円+パンとトッピング50円のコスパ!
スタバに行くのがアホらしくなりますな。
その後、大須観音から栄のあたりを散策し、名古屋駅地下街のコメダコーヒーで、
「シロノワール」をいただきました。
シロノワールとは…
温かいデニッシュ生地のパンケーキの上にソフトクリームを絞り出し、サクランボの実をのせたデザートであり、メープルシロップをかけて食べる。(wikipediaより)
だそうで、とにかく、むちゃくちゃ、甘かったです。
甘いパンケーキ×甘いソフトクリーム×甘いシロップ。
そりゃ底なしに甘いわ。
名古屋グルメは、味付けにとどまるところが無いのが特徴のようで。
この時点で東北出身の私は、白菜の漬物が食べたくて仕方がない衝動に駆られ
シロノワールの付け合せにサラダを注文してしまいました。変な感じ。
激安ツアーの帰りは高速バス。
昔は高速バスというと、狭くて、揺れて、臭くて、一発で「はまだ~、アウト~!」という感じでしたが、
最近はどうも違うらしいと聞いて、とても楽しみにしていました。
名古屋~東京間は約6時間。お値段は4000円です。
選んだのは、ピンクのバスのウィラー。
座席は「リラックス」という席種で、1列4席。10列編成。
シートはふかふか。顔を覆えるカノピー付。
座席の予約ができず窓際の席こそ確保できませんでしたが、
席順を配慮してか、周りは女性ばかりだったので、リラックスできました。
道中はiPadで映画(「少年メリケンサック」を何故か)を見たり、音楽を聴きながら外を眺めたり。
昔はバスなんて30分も乗っていられなかったのに、そこそこ大人になったからか、6時間の道中もあまり苦にはならず。
あと、ウィラーのバスは、運転がすごく丁寧でした。曲がるとき、止まるときのハンドル&ブレーキさばきがいいのでしょう。
車中のにおいなども気にならず。快適度は、文句なしです。
問題は6時間の道中、トイレ休憩が2回しかなかったということで、前日から水分を控えるだとかの準備は必須かと。
また、体調が万全でないときは乗るのが怖い気がします。
それと当然のことながら、渋滞があると遅れます。
私の乗ったバスは予定時刻より30分遅れで到着しました。
しかし、若干の不自由さと比べても、4000円という価格の安さの前にはかなわないわな。
駆け足で訪れた名古屋ですが、ささやかな食事一つとっても、
地域文化がひしひしとあらわれているし、
寺社仏閣にも土地の歴史が感じられて、ことのほか楽しい旅となりました。
そんな名古屋旅行の費用の概算。
ぷらっとこだまグリーン車(東京~名古屋):8900円
宿泊:3500円
高速バス(名古屋~東京):4000円
食費:たくさん
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合計:priceless!!!!
安くついたのかどうだか、結局のところよくわからないまま、
次の旅はきっと青春18きっぷで田懸神社や養老天命反転地などに
行くことになるような気がしております。
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